Bチーム2回目

1:Bチーム2回目
asae 06/23 17:50
Bチームの2回目。
発表8人は長くて体力的に辛い。最後は院生からほとんど意見が出なくなった・・。

内容的には、横田が作業・分析・発表の三拍子揃ってダントツのトップ。田原も、方法論の説明が過不足無く、分析が鋭い。前回残念だった長尾&石山が奮起して、発表も内容もすごく良くなった。
残る4人は、よく進んではいるけれど、作業目的が曖昧で、考察が迷走中。というものの、進んだからこそ生じる悩みだから、悩んで、考えて、前進してください。

次回は、全員調査または1次史料の分析に突入。しかも、次回がもう春学期最後の発表で、かつその直後が研究報告書の提出。意外と短い春学期。
次回は、春学期のまとめと思って、研究目的をきっちり考え、中身の深い考察を期待します。

〈横田〉1ヶ月でレーモンドの家具に関する雑誌や書籍の記事を集め、事務所に実作の調査に行き、かつ具体的な建築作品で使用家具の傾向をみるという人間離れした作業量。しかも、膨大なデータの整理が的確で、豊富な内容なのに発表がコンパクトでわかりやすい。レジュメも優秀で、第2回発表のMVPに決定!家具のデザイン・材料の傾向が戦前・戦後で異なり、レーモンドの近代建築に対する考え方の変化と連動する点は面白く、また製造に百貨店が関わっていたことも興味深い。まず作品の選択条件を制定した上で分析例を増やし、家具の設計・製造・使用の3段階に分けて整理を進めよう。

〈田原〉京都の災害履歴の地図化を終えて、今度は町家の変化を洛中洛外図から分析。町家の何を防火とみるのか、描写範囲が異なる絵画をどう定量的に分析するのか、などなど方法論の説明が的確で、考察に説得力がある。これでレジュメが発表並みにできていれば言うこと無し(と前回も言った・・)。虚実が混在する絵画史料の場合、数を重ねることで各史料に共通する事実=当時のコモンセンスを抽出できるはずだから、今の姿勢のまま事例をせっせと増やすこと。

〈長尾〉前回作った高島城下町の地図をフルに活かして、城下町としての一般的特徴と、高島独自の特徴を整理。史料説明が欠けた点は惜しいけれど、説明がビジュアルでわかりやすく、地形や水路、温泉など独特の要素の存在が明確になった。同じ町人地なのに宿場町と2ヶ所の郷村部で住人構成が全く異なる点もおもしろく、それが町の何に影響するのか、予想した上で次のステップを決めたい。まずは来週の予備調査へ。タイトルと研究目的の再考+史料説明の補足必須。

〈石山〉塔の機能・性格・様式や宗派別の特徴を整理。先行研究の読み方、まとめ方が身について、やっとやっと深い内容になった(泣)。これが基礎になるから、1次史料の分析に自信を持って入ることができる(泣)。最大の課題は、レジュメの文章の書き方・・。日本語学習必須。また研究目的は、これは塔の研究なのか、京都の研究なのか、方針を再考し、起承転結に沿って一度自力で書いてみる。次回から手強い絵画史料に着手。まず幕末の史料から取り組むことを勧めます。

〈片井〉駿府城下町の96町の町名や由来から、町人地のより詳しい職業別のゾーニングをみるのが今回のテーマ。地図も作ったし、背景も調べたし、作業そのものは本当によくやっているのだけど、その目的があやふやなため、考察が自問自答のデススパイラルに入っている。もったいない。今後のテーマである「繁華街の近代化」も、その変化を何によって判断するのか、ファクターを論理的に決めないと、どんな史料を集めればいいのかわからない。まずは頭と気持ちを整理することが大事。タイトル再考。

〈羽毛田〉ケンペル+アンベールの2人の日本記録から江戸城に関する記事を網羅的に集め、それを内容ごとに分類したところまでは◎。が、その考察は「江戸城」を知ることが目的ではなく、「ケンペルの関心や捉え方」を知ることのはず。そのためには、江戸城についてまず羽毛田自身が理解し、ケンペルたちの意見を比較しつつ論じる必要がある。その考察と論述の手法を定型化するため、史料の幅を広げず、江戸城と江戸の町家の記述に限定して考察をやり直してみる。タイトルおよびレジュメの構成、要注意。

〈土井〉戦前の「婦人画報」掲載のインテリア関係の記事を目次から抽出し、その執筆者に注目。そこまでで時間切れ。が、このリストは、もっともっと様々な分析が可能で、記事の内容(作品紹介、家具、部屋・建物など)や執筆者の肩書(建築家、美術家、文化人など)による分類や、年代傾向など面白そう。次回は、事例を昭和まで広げ、複数の視点で年代傾向を分析してみる。その上で画期となる記事を集めて比較へ。タイトル+研究目的再考。

〈武井〉前回扱ったペリアンとの関係から坂倉準三・丹下健三を選択し、日本建築の「引用」事例を抽出したところまでは良いが、引用元と先の建築名を挙げるだけでは甘い。もう二歩踏み込んで、具体的に作品のどこが引用なのか、なぜその元作品が選ばれたのかを論じる必要がある。1作品で言うのは難しいけれど、複数の作品を比べることで、引用元の違いが実作にどう影響しているか推測できるはず。範囲を広げなくていいから、元の日本建築と引用先の作品のそれぞれの特徴を理解し、説明に適切な写真を選ぶことから始めて、分析を詳しくしてみること。研究タイトルと目的再考+レジュメの記述を勉強。


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