最終ゼミ講評

1:最終ゼミ講評
Asae 12/22 22:42
12月12日がAチーム、19日がBチームの最終ゼミ発表。お疲れさま。

今回は、卒論完成に向けて、今ある素材を全て再編して、最終的な構成案を提示するのが目標。これが意外と難しくて、一旦中間で発表した内容でも、その後の調査や新たな史料を合わせると、全く違う料理方法があり得る。ここをうまく乗り切ると、最終梗概はスムーズに書ける。
12月も後半に入り、提出まではもう日めくり状態。提出まで、今想像しているより遥かに早いスピードで日が過ぎる。怖いぞ〜!!
とにかく全員、悔いが無いよう最後の1ヶ月を大事に過ごすこと。

A+:渡部
このまま梗概がかける優等生。立面・配置の復原が終了し、その根拠の説明が丁寧。何より論文構成が論理的で、明治度本堂の設計経過の位置づけも的確。これに、配置では本堂以外の建物との関係と現在地での立体的なボリュームの提示、平面では内部空間の構成が入ると最強。ぜひ!

A:岡崎・岡田・河合
よくまとまっていて、あと一歩不足!
岡崎は、前回の史料調査で住宅案が3案→6案に倍増。その全ての平面を描き、ダイアグラムを作成し、複数項目で比較するという恐るべき作業量。しかも論文構成が明確。あとは同時代の動きの中で位置づけられればOKなので、和洋折衷に絞って明治〜昭和初期の思想・作品をまとめてみる。
岡田は、4住宅地の開発年代別での比較が充実かつ秀逸。背景として提示している時代像も的確。惜しいのは、街路計画(道幅・構成)が薄い点。岡崎同様、同時期の阪神間の住宅地開発の概要を押さえ、そこに位置づけた上で、景観上重視すべき特徴を指摘する。
河合は、修景については、修景基準の文案も、実景に対する修景例も説得力があり◎。もうこれで完成・・と思ったら、肝心の防災に関する提案が欠けていた・・。防災は、基準等の文案にならなくても、今後配慮すべき事項をまとめ、その方法を例示できれば良い。日本の文化財防災がハード頼りでソフト軽視である点も含め、提案の方向性をまず考えよう。

A-:濱崎・林&塚原・春田
進んでいるが、残り作業多し。
濱崎は事例件数が増え、かつ樹種の使い分けの手法の分類がやっと固まって、地域・年代論に具体性が出た。本当に面白い研究だけど、構造との関係、植林や流通など、背景として考える内容が極めて多いのが難。広げるよりも、事例に即した分析が一番説得力があるから、面的な広がりは先行研究を可能な限り活用して補足すること。
林&塚原は、キーワード&画像&商品住宅の各変化を掛け合わせた考察が難航。4社を比較する際は、できるだけ指標を揃え、簡潔にするため分類を用いるけれど、1社になったらむしろ分類は捨てて、実際の言葉や画像そのものを見るのが大事。商品が変って広告が変る・・だけでは当たり前で、そこからある社会性を読み解きたい。2社にじっくり取り組む。
春田は、論文の骨格はできているし、結論も見える。が、むしろ詳細が弱い。調査研究だから、各村の詳細な実態の上で考察したいが、まるで結論ありきにみえる。これは本論にも響く点だから、結論の検証も兼ねて調査成果の記述を丁寧に行うこと。

B+:山中・川又・伊藤
3人とも結論の方向はみえている。が、中間までと、その後の分析がうまく整理できていない。
山中は、言説をどう使うのか、置き所が不安定で、かつ事例が増えて項目によって分析数が異なる点も複雑。平面・空間(高さ、仕上げ)と、採光に分けて、できるだけシンプルにまとめ直す。本論が極めて不安・・。
川又は、1地区のデータを、行事としての実態と、コミュニティ分析にどう分けるかが鍵。前半は複数地区を並べながら時期・行事主体・人数・保管場所など必要なデータをビジュアルに整理。後半は「人」に重点を置いて、地図とインタビューを中心に構成。廃絶理由と時期、継承の背景がそれぞれ川又なりに語れれば結論になるはず。
伊藤は、雛形の考察が中間前後でうまく合体できるかが鍵。雛形と実作品の比較は面白いから、アレンジ手法をもう少し広く深くみること。

B-:藤川・勝又
素材は揃ったが、料理がいまいち。
どちらも欠けているのは、各章の目的・方法と、前後の関連性の説明。各章で何を、何のために、どのような方法で検討するのか、それが前章とどう関連するのか、きちんと説明しないと、1つの論文にならない。また、藤川は「原風景」とは何か、「歴史的資産」とは何かを自分自身で理解しないと、集めたデータの何を重視するのかを誤る。勝又も同様で、なぜ小田原の事例が急に出るのか、何のために湯河原と比較するのか、意味を考えなければならない。
自分で当たり前だと思っていることを、一から問い直すつもりで組み立て直す。

C:目黒・佐藤
進んでおらず、先が見えない。
目黒は、進んでいるはず・・と思ったら停滞。DH家具の生産前後とも、比較すべき作品がどんな背景で、誰によって計画されたのか、背景の調査が薄すぎる。見つからないデータを追うより、各事業の意味や内容を深く理解しないとただの似たもの集めに過ぎない。このままでは組立も定まらないから急ぐこと。
佐藤は、作品のデータ収集が全く間に合っていない。材料の研究なら、材料そのものや企業を調べた方が実態に近い。それを「広告」から見るにはどんな意味があるのか、まだ掴めていない。広告掲載の作品について、その材料が作品にどう寄与したのか、逆にその作品を掲載することが企業にとってどんなメリットになるのか、2方向から考える必要がある。データが無ければ何も言えないから、フルスピードで進むこと。


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