繩???

1:繩???
asae 06/14 10:25
ゼミ発表も2回目。
今年はなかなか出足が揃わず、先週のAチームの発表はなんと5名中4名が再発表。
たぶん歴代初ですね。猪狩と2人、不安な気持ちで今週を迎えたけれど、幸いBチームは高め安定、再発表もまあまあで、ちょっと安心。
今回は、婚約直後の谷澤&奈須のOB・OGペアが参加してくれて、活気があってよかった。
どうもありがとう。

が、前回も言ったように、卒論は一夜漬けではないし、その日に格好がつけばいいのでもない。
自分の手で作業を積み重ね、継続して考えていくことで、自分で先を切り開いていくものです。「言われたからやる」と思っているとつまらないし、やる気も出ない。
自分で自分の考えや姿勢を変えない限り、今の中途半端な状況は変らない。
面白さも楽しさも、自分でつくるものだと思うよ。
以下講評。

〈佐藤〉A 秋田県の蔵の小屋組の分析。研究目的OK、事例収集OK、分析OK。特に、資料や分類基準など方法論の説明が丁寧だから、出てくるデータや分析に信頼が持てる。説明やパワポの構成もわかりやすく、中間発表並みの完成度。問題点は事例の地域的な偏りをどう補うか、小屋組の「進化」をどこで評価するのか。今後の構造解析モデルの作成も、「進化」をどこにみるかで方針や条件設定が変ってくる。1事例を例に、作り方を考えてみること。

〈荒井〉A- 建築職人の修業内容を、既刊の聞き書きから整理。著者の興味も書き方も違う複数の本から、自分に必要な情報を抽出し、同じ基準でまとめるのは意外と大変だけど、地道な努力でクリア。パワポもわかりやすい。ただ、一番知りたいのは、各職人がどんな技術をどの順番で学び、どのくらい時間をかけたのか。だから、複数の職人から共通項をまとめたいし、その技術の具体的な説明も必要。逆に、本ではわからない内容こそ、今後のヒアリングで必須の質問になる。その視点で再度まとめをして、ヒアリングシートを作ってみること。

〈渡部〉A- 前回のC、先週の再発表から大躍進。これまでバラバラだった内容が、研究の骨格に沿って再編できて、生きたデータになった。内裏関係は難解な言葉が多いけれど、建築用語も含めてよく調べ、自分で理解して発表しているから、黒戸という祭祀空間に着目する意味も、その特徴もよく伝わる。史料の扱いも丁寧。今後は全8度の内裏の古図から変遷を整理。一度型ができると後は楽だから、この調子でがんばって。

〈今泉〉A- 民家における2世帯居住がテーマ。今回は、別棟の隠居所の有無を民家緊急調査報告書の配置図から検討。47都道府県の報告書の配置図をチェックするだけでも膨大な作業で、この集計により単純な東西対比ではない地域傾向がみえたのが大収穫。ただ、ここでみえるのは、「隠居」のうち別棟での居住例のみ。安易に「隠居」の語を使わず、せっかく整理した居住分類を参考に、「同居隠居」「別居隠居」など、建物と人の在り方で自分なりに用語を定義して使い分けること。次回の目標は、用語や事例条件のルールブック作りと、プレゼンのレベルアップ。

〈秦野〉B+ 大山の関東大震災の被害を、住民アンケート、当時の1次史料、現存建物の年代から整理。先週はあまりの完成度の低さで再発表。今週は、被害地図はよくなったし、史料上の被害物件も一応把握できたのは◎。が、被害は「ある」だけではなく「無い」ことも重要だし、まだ史料が使い尽くされていない。また、都市史は図での提示が勝負だが、まだまだ工夫が必要。次回は、地籍図+土地台帳から地形を復原し、被害と合わせることになるから、その前に本腰を入れてプレゼンを立て直すこと。

〈柴田〉B 今回から赤坂離宮の仕上げ材と技術にテーマを変更。基本となる赤坂離宮の歴史の把握がぐだぐだでマイナスだけど、建物の説明になったとたんに理解も発表もOK。目にみえるものには強いらしい。特に、史料からみる主要室の内装仕上げについては、補足説明も含めて的確。これを全室まとめ、かつ仕上げごとに原料までさかのぼって使用材をリストアップしてみる。1次史料の調査はこの産地や配合まで含むことになるから、リストは正確さ重視でまとめること。

〈鈴木〉B 再発表の3人目。白川郷・五箇山・利賀村から移築された合掌造のリストを先行研究からまとめ、傾向をみるのが今回のテーマ。集計やグラフはOK、前回の宿題の合掌造の特徴の整理もやっと一覧化。3地域で移築年代や転用傾向が異なる点が面白く、時代背景も予想できる。だから、発表でひどい点は無いのだけれど、みんな一歩ずつ足りない。何のために特徴を整理するのか、グラフから何を読むのか、目的を考えながら進めると、もっともっと良くなるはず。今の作業の目的を理解するためにも、次回は転用例を1棟具体的にみてみよう。

〈木崎〉B 前回のゼミ直後に相模原市上溝の現地調査を実施。成果十分と思っていたのに、なぜ再発表!?今週は、やっと地図ができて(泣)、この地図を基本にした発表形式が確立して、やっと都市史らしくなった(泣)。木崎のテーマのポイントは、祭礼という伝統行事での人の動きを、明治期と現在を繋ぐものとして捉える点で、過去の地域動線や場所に対する人の意識とその継承をみようとしている。だから、山車のルートを「現在」の地図にのせることと、今回作った「明治」の地図にのせることでは、わかる内容、伝える内容が違う。それを意識的に使い分けられると、この研究はぐんと面白くなる。7月末の祭礼調査に向けて考えながら進めること。

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