Bチーム3回目

1:Bチーム3回目
Asae 07/10 13:04
Bチームの3回目。今回で月に1度の通常のゼミ発表の前期分が終了。
残すは、研究報告書の提出と前期まとめの最終発表。

あまりに順調なAチームに比べて、Bチームは遅れがちだったけれど、最終回で足並みが揃った。2度撃沈した小崎も、穴だらけだった服部も、地図に振り回されていた木村も、今回は骨格が定まり、発表が伝わるようになって一安心。せっかく発表するなら、みんなにちゃんと伝わって、興味を持って聞いてもらえるとうれしいでしょ?
今年はゼミの雰囲気が良く、どんどん進んで頼もしい。後期までこのまま続きますように。

〈丸山〉A+ 今回から、善光寺地震の1次史料による被害分析を開始。松代城下町について、善光寺地震とその7年後の安政東海地震の2度の被害を、武家地・町人地・寺社地に分けて分析。善光寺地震の141名の武家の被害整理、記事による被害度の判定方法など史料や手法の説明が的確で、作成した被害地図に説得力がある。これぞ1次史料の分析!という王道。今後は地盤調査や戦後の地震被害との比較など、「被害」を詳しくみる方法は多々あるが、欲を言うなら、そのもう一歩先のオリジナリティが欲しい。先行研究を読みつつ考えよう。研究目的は画面再考。

〈齋藤〉A 歴史的建造物の保存について、文化財系制度を終えて、今度は都市計画系の制度に着手。これが複雑で、景観行政ひとつを取っても、市町村ごとに規定も対応も異なる。これを24市町の景観条例・景観計画から整理し、比較するという膨大な作業。整理が緻密で、特徴や課題の抽出も的確、かつ基本となる国の制度の理解も正確で◎。ただ、修理費や税優遇などの支援に不明な点が多いこと、指定実績や支援を全て「充実」と評価してしまう点は甘い。文化財制度も合わせ、指定が多い=良い、規定がある=充実ではなく、背後の事情も含めた評価ができるとものすごく良い研究になると思う。

〈宮内〉A- 鎌倉・旧村田家住宅の図面分析。青焼平面の複数案を全てトレースし、比較した努力がまず◎。案の整理、志村建築設計事務所と大林組の案の関係など、年表を用いた説明がわかりやすく、本人がよく理解していることが伝わる。ただし、基本設計と実施設計+施工という二者の役割分担を理解した上で見ないと、「案が同じ」ということの意味の違いを見誤る。レジュメの説明は矛盾。その意味で大林組の最初の実測図や今後みる見積書は重要。最終的な着地点の方針をここでじっくり考えたい。研究目的も再考。

〈木村〉B+ 松本城下町の近代の変化に関する再発表。近世城下町の構成に沿って、城・堀・土塁、武家地、町人地、寺社地に分けてみたことですっきりし、各項目の変化ははっきりした。特に、堀や土塁の埋立ては完璧だし、城や武家地の公共施設への転用もよくわかる。が、本当は堀の埋立てや災害と施設の移転、武家住宅の移転と道の新設など、各項目は連動しているはずで、それを重ねてみることが大事。また、当初は場所も建物も「転用」だけど、「新築」に伴い町の変化を促すこともある。その全体像を知ることで今後のポイントを見つけたい。

〈服部〉B+ 前回までの文化財指定・登録の小学校舎から離れ、非文化財建造物の活用事例を収集。小学校建築の歴史などお勉強部分は難航していたのに、活用事例になったとたん、立地と用途、建築規模や特徴との関係など考察が鋭く、活き活きと楽しそう。事例の提示が足りないのは不満だし、「近代校舎」に絞るかどうか方針を決める必要があるけれど、都市型と山間型の相違、運営主体の相違、活用年代による傾向など、注目すべきポイントも見えてきた。また、全体的な傾向だけではなく、特徴ある事例の事情こそ今後の活用への示唆になる。その詳細を知る意味でヒアリングや視察は重要。事例の選択を、理由を付けて考えること。

〈小崎〉B+ ゴルフクラブの建築事例をさらに補足し、建築家ごとの設計傾向や平面のゾーニングを分析。前回は「集めただけ」で終ったけれど、今回はゴルフクラブとしての機能的な条件、外国人建築家と日本人建築家の参入時期など、年代や平面上のポイントを掴んだ上でまとめているためわかりやすい。今までで最高の出来。ただ、まだデータにミスが多く、分析のルールが統一されていないのが難。ゴルフクラブという「建築類型」の成立時期を、その導入方法や海外事例の紹介状況など背景と合わせて分析できるとよくなりそう。グリーンハウスのヒアリング内容も考えながら進めたい。


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