第3回ゼミ発表

投稿者: Asae 投稿日時: 2015-7-11 21:06:28

ゼミ発表3回目。
前回までに比べて、一気に卒論らしくなってびっくり!
内容が進んだだけではなく、取組み方、考え方、まとめ方が大人になった。
どんどん積み上がって行く調査成果や情報をどうやって組み立てるのか、自分の研究上のルール(用語、定義、条件など)をどう設定するのか、その枠組みがだんだんできてきている。
卒論はやっぱり面白い!と、毎年この季節から楽しくなってくる。
乗り遅れている人は、ここで踏ん張らないともったいないよ・・。
以下、講評。

〈木崎〉A+ 初回から今回までの成長が最も大きい。今月末に上溝の夏祭り(お天王様)を控え、各自治会の祭礼での行事や施設、ルートを把握するのが今回の課題。その調査と各自治会長のヒアリングを全て一人でこなした行動力でまずA。さらにそのまとめ方として、地図上にプロットして説明するという都市史らしい姿勢が定着し、現代と過去の地図の使い分けも適切。これだけ蓄積があれば、祭礼調査も充実しそう。ポイントをはずさないよう計画すること。

〈今泉〉A+ 隠居の居住形態について、全国の民俗学文献から把握。その作業量も多いが、一番の収穫は、隠居を「住宅」「食事」「財産」の分離の有無で分類する方針と、自分なりの類型が定義できたこと。この定義によって、前回までに集めた「隠居所」の事例の分類も変ってくる。分析や分布図の作成、考察も的確だが、課題は今後の方向性。隠居の地域差の要因を全て明らかにするのは難しい。では、「住まい方」というソフトと、「住宅」というハードをどう関連つけるか、研究報告書を書きながら考えてみること。タイトル・サブタイトル再考。

〈荒井〉A いよいよ職人のヒアリングを開始。今回はまず仕事師(鳶)と宮大工。が、本を読むことと、実際に話を聞くのは大違いで、用語は難しいし、話は当然何度も脱線する。これを、自分が知りたい項目に合わせて整理し、統一した骨格によくまとめている。専門用語や技術をひとつひとつ自分で理解し、丁寧かつビジュアルに説明する姿勢も◎で、この作業があって初めて「ヒアリング」が「論文」になる。今後どのように職人を選ぶのか、方針を早めに決めて、独り立ちしてください。タイトル・サブタイトル再考?

〈佐藤〉A- 秋田の蔵の小屋組を、梁間方向の断面だけではなく、桁行方向を含めた「構造」として分析。梁の省略→母屋・棟木のスパン拡大→大断面化と省略→垂木の大断面化という仕組みは、小屋伏図とイラストでよく伝わるのだけど、「太い」「細い」「大規模」「小規模」という曖昧な表現が×。グラフの分析も、なぜか軸の数字と内容が無縁。もったいない。研究報告書では、この全てを「数字」で比較・説明すること。8月初めに現地調査。

〈柴田〉A- 東宮御所の内装仕上げを史料から整理。仕上げの別までは先行研究があるものの、使い分けを図面で考察し、その材料の相違まで扱っているのがこの研究の独自性。データ整理や図の作成、材料の説明も一定の形になってきた。ただ、材料の分類の定義が曖昧なので、色分けから傾向を読むことができないし、材料の特徴の差がどう効果に影響するのかを知りたい。そこまで考えて整理すると、ぐんと面白くなるはず。もう一歩踏み込んだ考察を期待。

〈秦野〉B 大山門前町の明治期の地籍図と土地台帳を加えて、関東大震災の被害を再考察。地籍図のメリットは、震災当時の道・川・宅地割と所有者の上で被害を検討できること。ならば、地籍図で町ごとに「復原」し、現在との相違を含めて被害を考察する手順になるはず・・・が、その作業が粗く、史料の力が3割しか活かせていない。史料は一番集まっているのに、研究を良くしようという意欲が弱く、いつも「そこそこ」なのが最大の問題。地元住人でも一目でわかるビジュアルな被害地図の作成を目標に、自分で完成像を設定して本気で取り組むこと。次もこの状況なら震度5で怒る。

〈鈴木〉B 合掌造の実際の移築・転用事例の調査と分析に着手。突撃調査に向かった行動力は評価するけれど、着手が遅く時間切れ。このため、転用前後での比較や、合掌造の継承点の考察が平面に集中し、内外の意匠や構造が不足。このBefore vs Afterの比較の構成が確立すれば、今後の調査のポイントも明確になる。研究報告書では、今回扱った事例について、必ず平面・意匠・構造の3項目に分けて合掌造の特徴の継承と改造を考察し、今後の指標を作ること。

〈渡部〉B 前回、安政度内裏の御黒戸の平面・仕様を発表して抜群の出来だった・・これで分析の「型」ができたと安心していたのに、今回8度の造営に増えたら崩壊。残念・・。複数度の比較で重要なのは、比較項目を揃えること、かつ造営度vs項目の位置をパワポ上で一貫すること。同じ場所に同じ項目があるから、相違点も共通点も一目でわかる。このため、まず8度の御黒戸について、配置・平面・意匠(外観、内観)に分けた比較表を作成してから研究報告書に着手。配置の変化が何に影響するのか、その理由は何か考察すること。

〈竹内〉発表延期


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