院ゼミ

投稿者: Asae 投稿日時: 2010-7-4 22:55:00

今年最初の院ゼミ。M2は修論の方針を固めなければならない時期、一方のM1はむしろ視野を広くして、テーマを模索する時期。M1は、まあ好調な滑り出しだけど、M2は明暗が分かれた感じ。

M2栗山:卒論に引き続き、長野県の「建てぐるみ」がテーマ。卒論までは蔵のバリエーションのひとつと捉え、変化についての仮説を立てたところまでだったけれど、修論に入ってアンケートなど資料も増え、今年の学会大会に出したことで、かなり論旨がまとまってきた。レジュメやパワポで不足していた説明も、即興ながらわかりやすく、理解が深まっていることがよくわかる。順調。課題は、これは「建てぐるみ」の研究だから、どんな作業も「建てぐるみ」と連動して考察すべきなのに、それが欠けていること。「建てぐるみ」以外の民家平面との比較も、同じスケールの地図に、同じ記号でプロットし、同じ年代軸で比べることで、両者の関連がはじめてみえる。今あるデータをまず複数の指標で分析し直すことを勧めます。
M2早乙女:近代における民家のリノベーションという面白いテーマなのに、出遅れ感が強い。どのように対象を選び、そこから何をみたいのか、その整理が全くついていないから、調査についても何のために行ったのか、軸がずれてしまう。これは「民家」の研究か、それとも改造された「近代住宅」の研究なのか、その意匠に興味があるのか、それとも違うのか、よく全体像を整理して、3週間以内に再発表。もう時間は無いから、本気になりなさい。
M1前島:デペンデントハウスの家具がテーマ。今回は、まず先行研究の理解が課題だったけれど、これは完璧にクリア。豊富な内容のポイントをよく掴み、発表も秀逸。卒論を経て、頭の切れが増した感じ。次は、自分自身の研究として何をテーマにしていくのか、そのポイントと方法の見極めが課題。個人的には、アメリカの家具の思想や技術が、デペンデントハウスと、家具設計を担当した工芸指導所、その生産を担った企業群を経て、日本化して日本に普及した「その後」に関心がある。まあ、考えてみてください。
M1丸山:町や村のコミュニティを担う共同施設と、それを使う住人の連帯が対象。地元・鶴岡をテーマにすることもあり、ノリノリで楽しそうなのはいいし、対象はよくわかったのだけど、で何を知りたいのか、その視点や目的がいまひとつわからない。このまま進むと、「地域施設計画」みたいになる恐れがある。計画学ではなく建築史学で扱う意味も合わせ、研究の範囲と視点を再度考えてみること。よくわからないんだけど面白そうな気がする・・。

次回は7月後半を予定。今年は就活も大変だけど、少しずつ進むしかないから、地道に取り組むこと。
by Asae
[2010-6-3 0:02:03]



秋田・座敷蔵調査
[ハヨソョ] [ハヤスク]
今年の卒論の先頭をきって、小西卒論の秋田県湯沢市・横手市の座敷蔵調査を実施。
秋田県内陸ののどかな田園地帯を、1日4件実測のハードスケジュールで駆け回りました。
まあ、実測するのはどの家も土蔵1棟だけだから・・と油断していたら、規模が大きくてびっくり。
4間×7間という規模も、小屋組等の構造も、ほとんどみな共通するのに、内部の座敷の使い方や意匠に2タイプあるのがおもしろい。「箱」としての蔵の形式と、その使い方が、別々に普及したようにみえる。多世代の家族居住の有り方とも深く関係し、色々な切り口が想定できそう。
良い素材がたくさん集まったから、あとは料理の腕次第。今週金曜の小西の発表に乞うご期待!


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