院ゼミ

投稿者: Asae 投稿日時: 2011-7-28 19:18:58

春学期最後の院ゼミ。

M2の2人は、11月の中間発表に向けた課題を明確にして、充実した(?)夏休みを過ごすための大事な発表。前回から1ヶ月で2人ともよく進み、テーマと方針に対する覚悟が決まって一安心。順調。
M1の平野は、もともと心配無し。

まずは課題を整理して、次の一手を打つための準備を優先して行うこと。

〈前島〉極めて順調。前川國男については資料収集が完全に終わり、インテリアデザイナー・水之江忠臣との協働関係の整理が終了。水之江自身が書いた論説を収集し、寸法決定やリデザインの具体的なプロセスもみえたことで、事務所内での立場や職能について鮮やかに整理できた。豊口克平の指導を受け、技術的アプローチを得意とする水之江は、思想的にも前川と近く、事務所に欠くことのできない存在だったことがよくわかり、レジュメは読み物としても楽しいほどの出来。
課題は、完成した家具のデザイン上の評価。地道なリデザインが具体的にどういう成果を生んだのか、モダニズムのインテリア要素としてどこが、どのように評価できるのか、実際の作品で検証する必要がある。また、そのデザイン決定での前川vs水之江の考えや主体の所在を明らかにするためにも、インタビュー必須。まずは、家具作品の現存確認と、インタビュー相手の選定を急ぐこと。
次は坂倉準三。

〈丸山〉貴人通行のための街路空間の準備について、集めた事例をとにかく整理し、料理してみよう!というのが今回の課題。前回までは、事例がただ並ぶだけで、論の組み立てが全くわからなかったけれど、今回初めて研究としての構成がみえてきた。うれしい(泣)。また、事例を、年代や設置する目的、通行する人物の身分差など、特定の項目に沿って分析することで、見えてきたことは多い。砂を蒔く、盛る、水を打つ、桶を置くなどの要素が、一度に揃ったり、演出要素として定着したりするのではなく、段階を踏んで揃ったことがわかったことも収穫。たぶん、本人が気づいている以上に面白い研究。
ただし、まだ個々の事例に固執しすぎで、もっと全体の流れを深く分析できるはず。米沢藩・山形藩等の事例補強も必須。通りに座る人物まで演出要素に含まれるなど、いかにも近世らしい手段が面白いから、それがきちんと伝わるよう、さらに整理して構成を練り、ポイントを抽出すること。夏休み明けの発表では、今回わかったことを5分で説明できるようにすること(宿題)。

〈平野〉社寺参詣曼荼羅の2回目。前回は参詣曼荼羅の史料性の検証、今回はそれを使うことでわかる可能性がある課題の抽出。社寺建築は、参詣曼荼羅が多く制作された室町期を挟んで、近世に平面や空間、境内構成が大きく変化したとされ、そのポイントを整理することで今後の視点を考えるのが今回の作業だが、例によってその整理も発表も的確。本当にしっかり者。
今後の課題は、例えば仏堂の複雑化・拡大化をテーマとしたとき、絵画史料の何を、どう分析すれば良いのか、方法論の検討。できれば複数本がある史料を選び、具体的に分析してみることを勧めます。


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