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上溝夏祭り
夏の調査シーズンのトップをきって、上溝夏祭りの調査へ。
このお祭りは、江戸時代の「お天王さま」を起源とする歴史あるお祭りで、複数の自治会がそれぞれに山車と神輿を出し、自治会内を巡幸する「氏子回り」を行います。
このルートや祭礼時の仮設物等の配置から、かつての集落構造やコミュニティのあり方をみるのが研究のテーマ。
鮮やかな法被衆に担がれた神輿が古い道を通り、集落ごとに「お接待」と呼ぶ休憩と飲食の提供を行う様子は、絵のように美しかった。

卒論を担当する木崎は、3日間連続で朝7時から夜10時まで祭礼に密着。
最後は揃いの法被を来て神輿も担いでいました。
気温35度の猛暑の中、「氏子回り」の密着調査を手伝ってくれた皆さん、お疲れさま。

by Asae 
[2015-7-26 20:42:11]
 



春学期最終ゼミ
恒例の研究報告書に沿った5分間発表。
この目的は、1)研究報告書の内容の検証、2)研究目的の決定、3)研究の骨格の決定、の3点にある。とすると、ポイントとして
 ①話す内容と画面が合っている(当たり前!)
 ②何を伝えたいのか、構図がわかる
  比較?年代変化?視点のあり方?など。キーワードの選択、強調も重要。
 ③「証拠」(=資料やデータ)の提示が適切で、信頼性がある。
が重要。
さらに、発表としては、
 ①研究のイメージが掴める(=ビジュアルである)
 ②色・線・文字の整理
  色数を押さえ、意味のある使い方にする。
  線や文字を減らして、大事な内容がすぐに目に入るようにする。
  凡例は最小限に留めて、できるだけ図中で示すなど。
 ③聞く人、見る人の立場に立って作る。
を心して欲しい。
これを基準にすると、木崎と今泉がトップ、秦野と柴田はまあまあ。ここまで調子がよかった佐藤や荒井は、コンパクトにまとめたら証拠が薄くなって撃沈・・・。竹内・渡部は再提出必須。
この段階でのまとめが、夏休みの調査にも秋の中間発表にも直結するから、全員再度見直しておくこと。

A:木崎
発表の構成が明確で、必要な情報が不足なく提示されている。画面構成が一貫しているのもわかりやすい。地図はもっともっと工夫できるはずで、これが夏休みの課題。夏祭りの調査で7割出来が決まるから、しっかり。

A-:今泉
内容は良いが、隠居の定義や条件、分類がまだ伝わりにくい。これは視覚的な工夫が足りないから。「目でわかる」ようにもっと整理し、必要なキーワードを考え抜く。今後は自分なりの仮設を立てつつ進むことが大事。

B+:秦野・柴田
どちらも史料はOK、構図もとりあえずOK。だが、踏み込みが甘い。同じところをいつまでも回っている感じがする。秦野は、被害状況の提示が文章と図で合っていない。「点」としての被害と「面」としての被害、被害の有無での対比をどうしたら示せるか考える。この地図が今後の全ての作業の原点になる。柴田は素材による色分けがわかりにくいし、まだ不正確な点が残る。見せ方や素材に関する知識が弱い。勉強、勉強!!

B:荒井
証拠の欠落が最大の敗因。前半の聞書きは人名も無い、年代も無い、職業も無い・・それで語られる内容を誰が信じられると思う?また、パワポの画面の分け方が構成と合っていない。関連する内容は1頁で対比で示すべき。全体を再構成。

B-:佐藤・鈴木
中身はあるのに、全体を通した骨格が伝わらない。佐藤は、3回分の発表を合わせただけで統一性ゼロ。かつ図面や写真、実例の提示が無く、具体像が浮かばない。最大の決定は、グラフの表現と文章があっていないこと。工学系らしく論理的に見せる。鈴木もまた完成度が低く、画面構成がページごとに変るから、情報が掴めない。用語の統一も×。2人とも最初から組み立て直し。

C:渡部・竹内
未完成すぎてお話にならない。渡部は根本的に文章と画面が合っていない!!しかも、配置図や平面図で何を伝えるのか、そのために図中でどこを強調すべきか、全く考えられていない。竹内は、証拠が余りにも無い・・・。地名だけ、人名だけ出て何がわかる?日記の記事をどうまとめれば「証拠」になりうるか、料理方法から考える。かつ別荘地および著名別荘の勉強を今の10倍積むこと。2人とも再提出するまで夏休みは無し。

さて、恒例の夏休み前の個別面談をしたら、各自夏休みに突入。
学生最後の夏休みだから、楽しんで欲しいけれど、やることはちゃんとやってくださいよ。
by Asae 
[2015-7-24 23:34:59]
 



日本建築学会優秀卒業論文賞
本年度の日本建築学会優秀卒業論文賞に、今年3月に卒業した濱崎源記くんが選ばれました!おめでとう!!

濱崎源記
「 民家における樹種の使い分けとその地域・年代傾向 −「適材適所」の成立背景」

建築学会の優秀論文賞は、全国で15作、歴史意匠では2作ほどしか選ばれない最難関。
2011年の星野紗莉に続いて4年ぶり。
授賞式は、9月の建築学会の全国大会で行われるため、今年は東海大です。

12期生でお祝いしようね!!
by Asae 
[2015-7-17 22:22:15]
 
Re: 日本建築学会優秀卒業論文賞

お祝いしたいです!!!

 

[返信] [編集]

by ふじかわ
[2015-7-18 12:17:00]

 
昨日は・・

昨日、濱崎くん本人が大学に来ました!
相変わらずでした。
夏のうちにみんなで会いましょうね。

 

[返信] [編集]

by Asae
[2015-7-21 20:35:31]

 



第3回ゼミ発表
ゼミ発表3回目。
前回までに比べて、一気に卒論らしくなってびっくり!
内容が進んだだけではなく、取組み方、考え方、まとめ方が大人になった。
どんどん積み上がって行く調査成果や情報をどうやって組み立てるのか、自分の研究上のルール(用語、定義、条件など)をどう設定するのか、その枠組みがだんだんできてきている。
卒論はやっぱり面白い!と、毎年この季節から楽しくなってくる。
乗り遅れている人は、ここで踏ん張らないともったいないよ・・。
以下、講評。

〈木崎〉A+ 初回から今回までの成長が最も大きい。今月末に上溝の夏祭り(お天王様)を控え、各自治会の祭礼での行事や施設、ルートを把握するのが今回の課題。その調査と各自治会長のヒアリングを全て一人でこなした行動力でまずA。さらにそのまとめ方として、地図上にプロットして説明するという都市史らしい姿勢が定着し、現代と過去の地図の使い分けも適切。これだけ蓄積があれば、祭礼調査も充実しそう。ポイントをはずさないよう計画すること。

〈今泉〉A+ 隠居の居住形態について、全国の民俗学文献から把握。その作業量も多いが、一番の収穫は、隠居を「住宅」「食事」「財産」の分離の有無で分類する方針と、自分なりの類型が定義できたこと。この定義によって、前回までに集めた「隠居所」の事例の分類も変ってくる。分析や分布図の作成、考察も的確だが、課題は今後の方向性。隠居の地域差の要因を全て明らかにするのは難しい。では、「住まい方」というソフトと、「住宅」というハードをどう関連つけるか、研究報告書を書きながら考えてみること。タイトル・サブタイトル再考。

〈荒井〉A いよいよ職人のヒアリングを開始。今回はまず仕事師(鳶)と宮大工。が、本を読むことと、実際に話を聞くのは大違いで、用語は難しいし、話は当然何度も脱線する。これを、自分が知りたい項目に合わせて整理し、統一した骨格によくまとめている。専門用語や技術をひとつひとつ自分で理解し、丁寧かつビジュアルに説明する姿勢も◎で、この作業があって初めて「ヒアリング」が「論文」になる。今後どのように職人を選ぶのか、方針を早めに決めて、独り立ちしてください。タイトル・サブタイトル再考?

〈佐藤〉A- 秋田の蔵の小屋組を、梁間方向の断面だけではなく、桁行方向を含めた「構造」として分析。梁の省略→母屋・棟木のスパン拡大→大断面化と省略→垂木の大断面化という仕組みは、小屋伏図とイラストでよく伝わるのだけど、「太い」「細い」「大規模」「小規模」という曖昧な表現が×。グラフの分析も、なぜか軸の数字と内容が無縁。もったいない。研究報告書では、この全てを「数字」で比較・説明すること。8月初めに現地調査。

〈柴田〉A- 東宮御所の内装仕上げを史料から整理。仕上げの別までは先行研究があるものの、使い分けを図面で考察し、その材料の相違まで扱っているのがこの研究の独自性。データ整理や図の作成、材料の説明も一定の形になってきた。ただ、材料の分類の定義が曖昧なので、色分けから傾向を読むことができないし、材料の特徴の差がどう効果に影響するのかを知りたい。そこまで考えて整理すると、ぐんと面白くなるはず。もう一歩踏み込んだ考察を期待。

〈秦野〉B 大山門前町の明治期の地籍図と土地台帳を加えて、関東大震災の被害を再考察。地籍図のメリットは、震災当時の道・川・宅地割と所有者の上で被害を検討できること。ならば、地籍図で町ごとに「復原」し、現在との相違を含めて被害を考察する手順になるはず・・・が、その作業が粗く、史料の力が3割しか活かせていない。史料は一番集まっているのに、研究を良くしようという意欲が弱く、いつも「そこそこ」なのが最大の問題。地元住人でも一目でわかるビジュアルな被害地図の作成を目標に、自分で完成像を設定して本気で取り組むこと。次もこの状況なら震度5で怒る。

〈鈴木〉B 合掌造の実際の移築・転用事例の調査と分析に着手。突撃調査に向かった行動力は評価するけれど、着手が遅く時間切れ。このため、転用前後での比較や、合掌造の継承点の考察が平面に集中し、内外の意匠や構造が不足。このBefore vs Afterの比較の構成が確立すれば、今後の調査のポイントも明確になる。研究報告書では、今回扱った事例について、必ず平面・意匠・構造の3項目に分けて合掌造の特徴の継承と改造を考察し、今後の指標を作ること。

〈渡部〉B 前回、安政度内裏の御黒戸の平面・仕様を発表して抜群の出来だった・・これで分析の「型」ができたと安心していたのに、今回8度の造営に増えたら崩壊。残念・・。複数度の比較で重要なのは、比較項目を揃えること、かつ造営度vs項目の位置をパワポ上で一貫すること。同じ場所に同じ項目があるから、相違点も共通点も一目でわかる。このため、まず8度の御黒戸について、配置・平面・意匠(外観、内観)に分けた比較表を作成してから研究報告書に着手。配置の変化が何に影響するのか、その理由は何か考察すること。

〈竹内〉発表延期
by Asae 
[2015-7-11 21:06:28]
 



第2回ゼミ発表
ゼミ発表も2回目。
今年はなかなか出足が揃わず、先週のAチームの発表はなんと5名中4名が再発表。
たぶん歴代初ですね。猪狩と2人、不安な気持ちで今週を迎えたけれど、幸いBチームは高め安定、再発表もまあまあで、ちょっと安心。
今回は、婚約直後の谷澤&奈須のOB・OGペアが参加してくれて、活気があってよかった。
どうもありがとう。

が、前回も言ったように、卒論は一夜漬けではないし、その日に格好がつけばいいのでもない。
自分の手で作業を積み重ね、継続して考えていくことで、自分で先を切り開いていくものです。「言われたからやる」と思っているとつまらないし、やる気も出ない。
自分で自分の考えや姿勢を変えない限り、今の中途半端な状況は変らない。
面白さも楽しさも、自分でつくるものだと思うよ。
以下講評。

〈佐藤〉A 秋田県の蔵の小屋組の分析。研究目的OK、事例収集OK、分析OK。特に、資料や分類基準など方法論の説明が丁寧だから、出てくるデータや分析に信頼が持てる。説明やパワポの構成もわかりやすく、中間発表並みの完成度。問題点は事例の地域的な偏りをどう補うか、小屋組の「進化」をどこで評価するのか。今後の構造解析モデルの作成も、「進化」をどこにみるかで方針や条件設定が変ってくる。1事例を例に、作り方を考えてみること。

〈荒井〉A- 建築職人の修業内容を、既刊の聞き書きから整理。著者の興味も書き方も違う複数の本から、自分に必要な情報を抽出し、同じ基準でまとめるのは意外と大変だけど、地道な努力でクリア。パワポもわかりやすい。ただ、一番知りたいのは、各職人がどんな技術をどの順番で学び、どのくらい時間をかけたのか。だから、複数の職人から共通項をまとめたいし、その技術の具体的な説明も必要。逆に、本ではわからない内容こそ、今後のヒアリングで必須の質問になる。その視点で再度まとめをして、ヒアリングシートを作ってみること。

〈渡部〉A- 前回のC、先週の再発表から大躍進。これまでバラバラだった内容が、研究の骨格に沿って再編できて、生きたデータになった。内裏関係は難解な言葉が多いけれど、建築用語も含めてよく調べ、自分で理解して発表しているから、黒戸という祭祀空間に着目する意味も、その特徴もよく伝わる。史料の扱いも丁寧。今後は全8度の内裏の古図から変遷を整理。一度型ができると後は楽だから、この調子でがんばって。

〈今泉〉A- 民家における2世帯居住がテーマ。今回は、別棟の隠居所の有無を民家緊急調査報告書の配置図から検討。47都道府県の報告書の配置図をチェックするだけでも膨大な作業で、この集計により単純な東西対比ではない地域傾向がみえたのが大収穫。ただ、ここでみえるのは、「隠居」のうち別棟での居住例のみ。安易に「隠居」の語を使わず、せっかく整理した居住分類を参考に、「同居隠居」「別居隠居」など、建物と人の在り方で自分なりに用語を定義して使い分けること。次回の目標は、用語や事例条件のルールブック作りと、プレゼンのレベルアップ。

〈秦野〉B+ 大山の関東大震災の被害を、住民アンケート、当時の1次史料、現存建物の年代から整理。先週はあまりの完成度の低さで再発表。今週は、被害地図はよくなったし、史料上の被害物件も一応把握できたのは◎。が、被害は「ある」だけではなく「無い」ことも重要だし、まだ史料が使い尽くされていない。また、都市史は図での提示が勝負だが、まだまだ工夫が必要。次回は、地籍図+土地台帳から地形を復原し、被害と合わせることになるから、その前に本腰を入れてプレゼンを立て直すこと。

〈柴田〉B 今回から赤坂離宮の仕上げ材と技術にテーマを変更。基本となる赤坂離宮の歴史の把握がぐだぐだでマイナスだけど、建物の説明になったとたんに理解も発表もOK。目にみえるものには強いらしい。特に、史料からみる主要室の内装仕上げについては、補足説明も含めて的確。これを全室まとめ、かつ仕上げごとに原料までさかのぼって使用材をリストアップしてみる。1次史料の調査はこの産地や配合まで含むことになるから、リストは正確さ重視でまとめること。

〈鈴木〉B 再発表の3人目。白川郷・五箇山・利賀村から移築された合掌造のリストを先行研究からまとめ、傾向をみるのが今回のテーマ。集計やグラフはOK、前回の宿題の合掌造の特徴の整理もやっと一覧化。3地域で移築年代や転用傾向が異なる点が面白く、時代背景も予想できる。だから、発表でひどい点は無いのだけれど、みんな一歩ずつ足りない。何のために特徴を整理するのか、グラフから何を読むのか、目的を考えながら進めると、もっともっと良くなるはず。今の作業の目的を理解するためにも、次回は転用例を1棟具体的にみてみよう。

〈木崎〉B 前回のゼミ直後に相模原市上溝の現地調査を実施。成果十分と思っていたのに、なぜ再発表!?今週は、やっと地図ができて(泣)、この地図を基本にした発表形式が確立して、やっと都市史らしくなった(泣)。木崎のテーマのポイントは、祭礼という伝統行事での人の動きを、明治期と現在を繋ぐものとして捉える点で、過去の地域動線や場所に対する人の意識とその継承をみようとしている。だから、山車のルートを「現在」の地図にのせることと、今回作った「明治」の地図にのせることでは、わかる内容、伝える内容が違う。それを意識的に使い分けられると、この研究はぐんと面白くなる。7月末の祭礼調査に向けて考えながら進めること。
by Asae 
[2015-6-14 10:25:05]
 



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