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Bチーム2回目
Bチームの2回目。
発表8人は長くて体力的に辛い。最後は院生からほとんど意見が出なくなった・・。

内容的には、横田が作業・分析・発表の三拍子揃ってダントツのトップ。田原も、方法論の説明が過不足無く、分析が鋭い。前回残念だった長尾&石山が奮起して、発表も内容もすごく良くなった。
残る4人は、よく進んではいるけれど、作業目的が曖昧で、考察が迷走中。というものの、進んだからこそ生じる悩みだから、悩んで、考えて、前進してください。

次回は、全員調査または1次史料の分析に突入。しかも、次回がもう春学期最後の発表で、かつその直後が研究報告書の提出。意外と短い春学期。
次回は、春学期のまとめと思って、研究目的をきっちり考え、中身の深い考察を期待します。

〈横田〉1ヶ月でレーモンドの家具に関する雑誌や書籍の記事を集め、事務所に実作の調査に行き、かつ具体的な建築作品で使用家具の傾向をみるという人間離れした作業量。しかも、膨大なデータの整理が的確で、豊富な内容なのに発表がコンパクトでわかりやすい。レジュメも優秀で、第2回発表のMVPに決定!家具のデザイン・材料の傾向が戦前・戦後で異なり、レーモンドの近代建築に対する考え方の変化と連動する点は面白く、また製造に百貨店が関わっていたことも興味深い。まず作品の選択条件を制定した上で分析例を増やし、家具の設計・製造・使用の3段階に分けて整理を進めよう。

〈田原〉京都の災害履歴の地図化を終えて、今度は町家の変化を洛中洛外図から分析。町家の何を防火とみるのか、描写範囲が異なる絵画をどう定量的に分析するのか、などなど方法論の説明が的確で、考察に説得力がある。これでレジュメが発表並みにできていれば言うこと無し(と前回も言った・・)。虚実が混在する絵画史料の場合、数を重ねることで各史料に共通する事実=当時のコモンセンスを抽出できるはずだから、今の姿勢のまま事例をせっせと増やすこと。

〈長尾〉前回作った高島城下町の地図をフルに活かして、城下町としての一般的特徴と、高島独自の特徴を整理。史料説明が欠けた点は惜しいけれど、説明がビジュアルでわかりやすく、地形や水路、温泉など独特の要素の存在が明確になった。同じ町人地なのに宿場町と2ヶ所の郷村部で住人構成が全く異なる点もおもしろく、それが町の何に影響するのか、予想した上で次のステップを決めたい。まずは来週の予備調査へ。タイトルと研究目的の再考+史料説明の補足必須。

〈石山〉塔の機能・性格・様式や宗派別の特徴を整理。先行研究の読み方、まとめ方が身について、やっとやっと深い内容になった(泣)。これが基礎になるから、1次史料の分析に自信を持って入ることができる(泣)。最大の課題は、レジュメの文章の書き方・・。日本語学習必須。また研究目的は、これは塔の研究なのか、京都の研究なのか、方針を再考し、起承転結に沿って一度自力で書いてみる。次回から手強い絵画史料に着手。まず幕末の史料から取り組むことを勧めます。

〈片井〉駿府城下町の96町の町名や由来から、町人地のより詳しい職業別のゾーニングをみるのが今回のテーマ。地図も作ったし、背景も調べたし、作業そのものは本当によくやっているのだけど、その目的があやふやなため、考察が自問自答のデススパイラルに入っている。もったいない。今後のテーマである「繁華街の近代化」も、その変化を何によって判断するのか、ファクターを論理的に決めないと、どんな史料を集めればいいのかわからない。まずは頭と気持ちを整理することが大事。タイトル再考。

〈羽毛田〉ケンペル+アンベールの2人の日本記録から江戸城に関する記事を網羅的に集め、それを内容ごとに分類したところまでは◎。が、その考察は「江戸城」を知ることが目的ではなく、「ケンペルの関心や捉え方」を知ることのはず。そのためには、江戸城についてまず羽毛田自身が理解し、ケンペルたちの意見を比較しつつ論じる必要がある。その考察と論述の手法を定型化するため、史料の幅を広げず、江戸城と江戸の町家の記述に限定して考察をやり直してみる。タイトルおよびレジュメの構成、要注意。

〈土井〉戦前の「婦人画報」掲載のインテリア関係の記事を目次から抽出し、その執筆者に注目。そこまでで時間切れ。が、このリストは、もっともっと様々な分析が可能で、記事の内容(作品紹介、家具、部屋・建物など)や執筆者の肩書(建築家、美術家、文化人など)による分類や、年代傾向など面白そう。次回は、事例を昭和まで広げ、複数の視点で年代傾向を分析してみる。その上で画期となる記事を集めて比較へ。タイトル+研究目的再考。

〈武井〉前回扱ったペリアンとの関係から坂倉準三・丹下健三を選択し、日本建築の「引用」事例を抽出したところまでは良いが、引用元と先の建築名を挙げるだけでは甘い。もう二歩踏み込んで、具体的に作品のどこが引用なのか、なぜその元作品が選ばれたのかを論じる必要がある。1作品で言うのは難しいけれど、複数の作品を比べることで、引用元の違いが実作にどう影響しているか推測できるはず。範囲を広げなくていいから、元の日本建築と引用先の作品のそれぞれの特徴を理解し、説明に適切な写真を選ぶことから始めて、分析を詳しくしてみること。研究タイトルと目的再考+レジュメの記述を勉強。
by Asae 
[2012-6-23 17:50:14]
 



ゼミ日程確認
今後のゼミです。

6月15日(金) Aチーム発表
6月22日(金) Bチーム発表
7月6日(金) Aチーム発表
7月13日(金) Bチーム発表
7月20日(金) 研究報告書提出(全員)、春学期卒論提出(青木)
7月25日(水) 春学期卒論発表会(青木)

7月20日が研究報告書提出のため、後半はかなりきびしい。
スムーズに乗り切るためには、6月の発表が大事ですので、力を入れてください。

なお、大学院の1期の入試は、6月15日〜26日が手続き、7月29日が試験です。
考えている人がいたら、相談してください。
by Asae 
[2012-5-28 21:48:45]
 



先行研究の探し方
先行研究を探すには、大きく分けて
 A 検索型
 B 芋づる型 があります。

A検索型は、特定のキーワードを入れて、データベースから探すもの(下記参照)。
B芋づる型は、すでに入手している論文・本の元になっている文献を、本文中の引用や参考文献から探すもの。

一般にAばかりを使う人が多いですが、この両方を併用することで、複数の方向から自分の論文に関連する研究を探すことができます。

Aの検索型での代表的なデータベースは次の通り。
1)cinii(サイニィ、NII論文情報ナビゲータ)
 最もポピュラーな学術論文データベース。「cinii」と入れて探せばヒットします。
 キーワードでも著者名でも検索できるので便利ですが、単行本や本の中の論文は検索できないのが難。
 でも、日本建築学会の論文は、そのままpdfで全文が閲覧可能。
 また、他の論文も、大学内からこのデータベースを使う場合、大学図書館にその雑誌があるかどうか、即探すことができます。所蔵がなければ、文献複写を図書館に頼めば、コピーを入手できます(方法は要相談)。

2)NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索システム)
 日本最大の図書館の検索サービス。
 最近改訂して、本も、本の中の論文も、雑誌記事も一度に検索できるようになりました。ciniiの穴を補えます。

これを参考に論文を探してみてください。
by Asae 
[2012-5-25 23:31:27]
 



Aチーム初発表
5月に入り、ゼミはようやく自分の研究テーマでの発表を開始。
調査の影響で、例年より1週間遅いスケジュール。就職活動も厳しいし、なかなかエンジンがかからなくて気をもんでいたけれど、今日の発表をみて少しだけ安心。

現在行っているのは、先行研究の理解と整理が主で、これには
  1)自分の研究の基礎知識を身につける
  2)先行研究と比較することで、自分の研究のオリジナリティを考える
  3)研究や論文の作法を知る
という3つの目的がある。
ここをきちんとしておかないと、先に進んだときに、基礎が弱い建物のように研究全体がぐらついてしまう。きれいなパワポやかっこいい発表より、中身が深くて論旨がきちんとした発表をめざすこと。

今年は、珍しく近世以前が多く、かつ社寺や城郭などいかにも日本建築史!!というテーマが多いのが特徴。モノがオーソドックスな分、視点が新鮮なものが多く、その特徴を自分で説明できると面白くなるはず。今週の発表をみたBチームの諸君、来週もぜひ。

以下講評。

〈谷澤〉社寺建築について、平面や意匠ではなく建設プロセスに注目し、そこに関わる人・時間・用材・費用を分析する内容。まず今回は、先行研究を元に、木造建築の実際の工程と関与する職人を理解し、具体例での工費内訳を分析。そのひとつひとつの説明に深さと裏付けがあり、説得力がある。また工費の比較では、なぜ費目別の比率に差が出るのか、理由を自分なりに複数の方向から考えている。この姿勢が大事。次回から具体的な史料の分析に入ってもこの姿勢を忘れずに。研究目的再考。

〈奈須〉これも社寺建築に関する研究だけど、都市内の立地がテーマ。江戸の中で寺院が都市計画上どのように配置され、個々の寺院の配置や性格とどのように関連したかをみる内容。この最初のお勉強に当たる江戸の寺院の数や立地、境内の類型の整理が的確で、発表もビジュアルでわかりやすい。話の中では寺町の作り方が面白く、今後はここに集約していきそう。先行研究が多い分野だから、まずそれを正確に理解した上で、自分のオリジナリティを探したい。研究タイトルと目的は再考。

〈逸原〉うだつの町並みで知られる脇町を核に、周辺の町の調査を実施して、うだつの伝播と派生をみるテーマ。研究目的の説明は、一番素直で論理的。よく考えたことが伝わる。脇町の歴史や交通等についての整理も丁寧で、自分で地図を作成した点も◎。ただ、肝心のうだつに関する先行研究の整理が甘く浅い。これが実際に調査をする際の基礎になるから、うだつの種類、類型別の発生年代や背景を、脇町と周辺地域の調査成果をもとにして丁寧に整理・理解すること。これが終われば現地調査に出発!

〈斎藤〉明治元年の東京遷都から、明治21年の明治宮殿完成までの皇居に関するマニアックな研究。最初に皇居に転用した江戸城御殿も、明治6年の焼失後の再建計画過程も、仮皇居とした赤坂離宮での増改築や転用もかなり複雑だけど、よく努力している。が、それでもなお正確さに欠ける点があり、かつわからない質問も感性で答えてしまっているのがまずい。ゼミの質疑は、答えられればいいというより、自分では気付かない不足点や、他方向からの視点を知って論を深めるためのものだから、「わからない」という事実を自覚することが大事。私自身のコアな専門分野の最も近い点もプレッシャーだし、今後扱う史料も多くて大変だけど、正確さを最優先に進めること。研究目的再考。

〈松尾〉双六などワンショットで都市を表現する画像の比較から、都市に対するイメージの変化を扱う研究。テーマとしては院生の一番人気で、注目度も高いから、つい発表に対する期待も大きくなる・・・が、甘い。せっかく江戸と京都の画像をもう集めたのに、集め方のルール、分類のルールの説明が無いからよくわからないし、集めた画像の分析も薄すぎてもったいない。データを分析するには、方法や事例数など客観的な説明が不可欠で、かつデータの傾向に対して、その理由を自分で「なぜ?」「なぜ?」と何度も考える姿勢が大事。せっかく面白いテーマなのだから、自分の力で面白くすること。研究目的再考。

***番外******
〈青木〉他の人より半年早い7月提出予定。もう研究は終盤で、調査もほとんど終わり、材料はほぼ集まっている。あとは料理だけで、しかもレジュメはちゃんと書けている・・・のに、なぜ発表で自爆するのかが疑問。人に伝えるには、筋道を明確に立てる必要があるし、分類や方法に関する説明が不可欠なのに、それが欠けている。特に、住宅類型別の年代変化は重要で、これをビジュアルに説明することが後半の論旨の最重要課題。全部を一遍に完成させるのではなく、章ごとに丁寧に、一歩ずつまとめることを勧めます。新しい作業は不要だから、論旨を整理することに集中すること。研究目的再考。
by Asae 
[2012-5-19 21:07:23]
 



建築史交流会結果
今日は恒例の建築史交流会。
7大学10研究室の14人が発表。

公開審査の結果は・・
修士の前島の「前川國男建築設計事務所の家具デザインと設計担当」が、14名中8票を集めて建築史研究賞を受賞。おめでとう。
荒井さんは4票で次点。残念。
次をまた目指しましょう。
平野さん、写真のアップよろしく。

純次&池永&栗山と、歴代院生も応援??に来て、最後はミニOB会状態に。
なんだかこの頃OBに会う機会が多くて、幸せです。

今年の交流会は、総評でも話に出たけれど、手堅いテーマや方法論が多かった。
そういう意味では、卒論や修論だからこそできる冒険的な視点が薄かったのが残念だけど、地域に根ざしたテーマ、地味だけど丹念に積み重ねた論に説得力があった。
最近、学会ではこれは・・・・とがっくりする内容も見るけれど、意外と若い世代が原点回帰しているのかもしれません。

今日見に来たB3+M1、来年はぜひ!



by Asae 
[2012-3-17 23:00:50]
 



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