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秋学期スタート
夏休みが終わり、秋学期がスタート。
個人的にやり残した仕事が多くて焦っている上に、卒論は中間発表がすぐ控えていて待った無し。秋学期最初のゼミは、それぞれ進んでいて一安心。
出遅れた人たちは、気持ちを入れ替えて、急いで中間発表に臨むこと。

A+:林・二階堂・丸山・野田
これまでの検討で、すぐに中間梗概がかける優等生。
林は、大手門の設計規範を読み解くため、他の城門や天守と比較。このデータが有効で、天守という一城に唯一の建築と、多数ある門での格づけ方法の違いが見えている。家格や石高に応じた「基本方針」と、大手門という特別な門を差別化するための「オプション」に分けて考えることが必要。
二階堂は、春学期後半から絶好調。朝倉彫塑館の複数案の分類と編年の説明が論理的で、施主兼デザイナーと建築技術者のキャッチボールのような設計過程を解き明かしている。平面・立面とも変更ポイントがもっと具体的に示せると面白くなる。中間では、前半の増築過程との連続性も重視すること。
丸山も、複数史料の選択基準、地震被害の判定方法などルールの説明が完璧。建物による被害状況の違い、地形との関係など緻密な分析もさすがだけど、地盤を「良」「悪」だけで説明したのが残念。せっかくのデータをもっと活かして、具体的に説明すること。中間は安政地震までに留める。
野田は、夏休みに国会図書館に日参して200冊近い雑誌をチェック。そのデータ量と整理が圧倒的で、室内装飾の業種ごとの参入時期や顧客層、PR方法の差がよくわかる。広告からわかることと、前身業種からわかることは全く違うので、その意味をよく考えて、別章として分析してみること。

A-:石橋・斎藤・宮内
進んでいるけれど一手不足。
石橋は、アメリカ・イギリス・ドイツの建築界の紹介記事を収集。真面目で作業量が多いのは頼もしい。が、記事から何をみたいのかその目的が弱いのが難点で、このため年代ごとの傾向がまとめきれず、渡航との連動も見落としが多い。当面は、アメリカに絞って海外情報の互換をまとめる。
斎藤は、データの補足・訂正が正確。これは大切な姿勢。横浜・藤沢の歴史的景観行政も、面倒な条例等をよく理解してまとめている。これを文化財制度と同じ項目・枠組みで整理して、比較しやすくするのが大事。最後に文化財と都市計画を合体できるよう項目を統一する。
宮内は、村田邸の図面や書類の整理がよく進み、全体の流れはきちんと見えている。ただ史料が使い切れておらず、細部の詰めが甘いのが惜しい。前回までの洋館建設との連続性も必要。中間を契機に詰めを徹底し(重要!)、かつ美しさを追求して(重要!!)まとめる。

B+:増澤・木村・小崎
作業量は多いが、考察が足りない。
増澤は、伊勢神宮古殿の撤下事例が春学期より倍増し、かつ各神社の社格や由緒も押さえて飛躍的に充実。が、そのデータを活かした考察ができていない。どんな神社に古殿が撤下されたのかという1点に絞り、時代ごとの特徴を分析する。
木村も、松本の商工名鑑3冊分を全て入力・分類した作業量はすごいが、増澤同様まだ活かせていない。これも、業種ごとの分布を、近世の武家地・町人地と堀・土塁を壊した新開地に分けて検討。今は町ごとに作っているグラフを、業種ごとの分布図(表)に変えてみるといい。
小崎は、新発見の戦前のクラブハウス論が当たりで、内容はよく読み込んでいるし、実際の建築を図示して照合した点も良い。が、どこが筆者の主張で、どこが小崎の論なのか区別ができないのが問題。文中の作品のデータを確実に押さえ、建築作品の変化と比較すること。

B-:杉崎
夏休みに14件の農村舞台を調査し、平面や設備、構造など発見が多くて発表が楽しみ・・と思ったのに、面白いと思っていた点が全く出てこない・・。残念すぎる。「舞台建築」として平面・断面・設備・構造等で何に注目すべきか項目を抽出し、14件の比較表を作るのが第一歩。急ぐ!

C+:服部
2日前に方向を間違えていることに気付き、完全に時間不足。事例数が多い場合、そのデータを不足や重複無く、正確に整理するのが最も大事だし、「廃校活用」の研究ではなく、「歴史的建造物としての小学校」の活用がテーマだからこそ、文化財指定・登録の有無や種別も重要。まずフルスピードでデータを完璧に揃える。発表は、全体から部分へ、概要から詳細へという基本を徹底する。
by Asae 
[2016-9-27 11:06:05]
 



日本建築学会優秀卒論賞・修論賞
うれしいお知らせです。

今年3月に本研究室を卒業した今泉奈々絵さんと猪狩渉さんが、2016年度の日本建築学会優秀卒業論文賞・優秀修士論文賞をが受賞しました。

今泉奈々絵
「隠居の住宅史―民家における2世帯居住の地域差と平面の関係」
猪狩 渉
「戦前期の農村更生事業における住宅改善の施策と実態
 ー東北地方の開墾事業・農村指導者教育にみる先進性」

建築学会の優秀論文賞は、構造や環境も合わせて全国で15人しか選ばれない最難関。
優秀卒論賞は2年連続、優秀修論賞は初めてです。
ダブル受賞ももちろん初めて。

2人ともおめでとう!
by Asae 
[2016-7-14 22:23:31]
 
Re: 日本建築学会優秀卒論賞・修論賞

おめでとうございます‼
さすが小沢研。誇りに思います。

 

[返信] [編集]

by tomo
[2016-7-15 22:26:11]

 
ありがとう!

トモくん、ありがとう!私もびっくりです。
荒井くんと増澤さんをよろしくね。

 

[返信] [編集]

by Asae
[2016-7-17 7:18:05]

 
おめでとうございます☆

快挙!!
お二人ともおめでとうございます!

 

[返信] [編集]

by aki
[2016-8-2 9:19:24]

 
ありがとう!!

あきちゃん、ありがとう!!
活躍をインターネット等でよくみます。
後輩たちもがんばってますよ。
たまには会いたいね。

 

[返信] [編集]

by Asae
[2016-8-3 21:30:40]

 



茅ヶ崎市・民家ワークショップ
茅ヶ崎市の市指定民家・旧和田家住宅でワークショップ。
旧和田家住宅は、1855年建築。この近くに市郷土資料館が移転・新築予定で、展示や活動でどのように古民家を活かしていくかを検討中。
今年は、当研究室と、茅ヶ崎市教育委員会・神奈川建築士会湘南支部と三者協定を結んで、実験活用などを行っています。

第一弾は、既に6月に講演&見学会を実施。
今日は第二弾として、子供向けの民家探検のワークショップ。
が・・子供の参加が少なくて残念(泣)。
企画や参加者募集も今後の課題ですね。

というわけで、ゼミ生も子供と一緒に民家探検。
気持ち良く運営できて、感謝!
12月の企画でも協力をどうぞよろしく。


by Asae 
[2016-7-27 21:15:45]
 



前期まとめゼミ
夏休み前の恒例!研究報告書に沿った5分間発表。
この目的は、
 ①研究報告書の内容の検証
 ②研究目的の決定
 ③研究の骨格の決定
の3点にある。

したがって、発表として、
 ①話す内容と画面が合っている(当たり前!!)
 ②何を伝えたいのか、構図がわかる(比較?年代変化?視点のあり方?など)
 ③証拠(=資料やデータ)の提示が適切で、信頼性がある。
 ④研究のイメージが掴める(=ビジュアルである)
 ⑤色・線・文字が整理されていて、ポイントが掴みやすい
が大事。
これは、特別なことではなく、発表の大原則!!以下、これを基準に5段階で講評。

A+:石橋・丸山・二階堂
発表の構成が明確で、必要な情報が十分提示され、かつ画面が整理されて完成度が高い。
石橋は、早くから集めた建築家の渡航履歴のデータの精度を高め、表現に何度も手を加えてレベルアップしている。努力の勝利。
丸山も、善光寺から松代へ、善光寺地震から安政東海地震へと要素を加えていったのに全体の統一性が高く、視点や骨格が明快。模範的な成長。
二階堂は、前回から三段飛びでレベルアップ。増築年表と、図面や写真の提示が適切で、朝倉文夫という芸術家の住宅にふさわしい美しい発表になった。話し方も上手く、今回最も完成度が高い。

A:野田・増澤
内容も発表も良いが、あと一手が惜しい。
野田は、圧倒的な内容量で、目的〜歴史までの流れは良いけれど、社史からの検討と、広告からの検討の画面構成や色使いが全く異なり、統一感が薄い。またふたつの章の目的の相違も伝わりにくく、各章が分断されてまとまりが弱い。
増澤は、前回から飛躍的に成長。伊勢神宮や古殿の説明も、古殿移築の事例説明もビジュアルでわかりやすくなった。やっと理解の深さが発表に反映してうれしい(泣)。文献史料の提示方法の工夫と、画像の選択が残る課題。

B+:木村・宮内・杉崎
データOK、流れもOK、構図もとりあえずOK。だが、踏み込みがまだ甘い。
木村は、近代の変化が、堀や土塁、武家町、町人町という城下町らしい骨格を踏まえた整理になり、年表と地図もほぼ一致して画期的にわかりやすくなった。この「ほぼ」が問題で、項目ごとの整理が未完で、先に説明した堀・土塁の変化を後の項目に反映させる必要がある。これが完成すればものすごく良くなる。
宮内も、流れはよく、画面構成もすっきりしていて、骨格が把握しやすい素直な良い発表。が、史料年代などのデータ提示が甘く、文字や色の選択があか抜けない。各項目でのまとめなど「言葉」の不足も惜しい。
杉崎は、全体として決して悪くはないけれど、すごく良くも無い・・という典型的な例。特に、研究目的と前半の芸能部分。元が良いのだから、もっと工夫が欲しい。7月中にトップで調査に着手。その時間的優位を活かした秋学期の発表に期待。

B:服部・齋藤
文章と合っていないか、不足している点が多い。データが不十分または不適切。
服部は、前々からの課題の学校建築の歴史が弱点・・。法令などの画期と形の変化、その背景をきちんと分け、かつダイアグラムだけではなく事例の適切な(重要!)提示が必須。後半の文化財・非文化財の活用事例分析は、グラフや事例の選択を見直す。研究目的は、今のままではただの廃校活用になってしまうから構成を訂正。
齋藤は、研究目的の図式化が×で、かつ都市計画部分が×。景観条例部分は、例えば「4市町が」との文章に対して、画面に「4」と数字を出しても意味が無い。文章に対して、5倍以上の具体的なデータ(=証拠)の提示を心がける。画面構成や文字・色を、研究目的も含めて全体で統一すること。

C:林・小崎
未完成すぎてお話にならない。夏休み前に再提出。
林は、3回分の発表を合わせただけで、根本的に文章と画面が合っていない!!門の意匠要素の分類とその傾向、家格の分類とその傾向など、1ページで示した方がわかりやすいものはまとめる。かつ外様と親藩の比較など、相違を説明したい場合も、対比を明確にしたまとめが必要。これらを件数や分類、名称や建設年代など必要なデータを正確に提示して説明する。
小崎は、前回レベルアップした・・と思ったら、また後退。進んだ分を反映させ、かつ訂正したことを活かしていかないと前に進めない。かつ全体として手を尽くしているように見えず、向上心が薄い。全面的に作り直し!!再提出もこのままだったら、善光寺地震並みの震度6強で怒る(・・という警告はすでに2度目)。
by Asae 
[2016-7-23 13:26:38]
 



Bチーム3回目
Bチームの3回目。今回で月に1度の通常のゼミ発表の前期分が終了。
残すは、研究報告書の提出と前期まとめの最終発表。

あまりに順調なAチームに比べて、Bチームは遅れがちだったけれど、最終回で足並みが揃った。2度撃沈した小崎も、穴だらけだった服部も、地図に振り回されていた木村も、今回は骨格が定まり、発表が伝わるようになって一安心。せっかく発表するなら、みんなにちゃんと伝わって、興味を持って聞いてもらえるとうれしいでしょ?
今年はゼミの雰囲気が良く、どんどん進んで頼もしい。後期までこのまま続きますように。

〈丸山〉A+ 今回から、善光寺地震の1次史料による被害分析を開始。松代城下町について、善光寺地震とその7年後の安政東海地震の2度の被害を、武家地・町人地・寺社地に分けて分析。善光寺地震の141名の武家の被害整理、記事による被害度の判定方法など史料や手法の説明が的確で、作成した被害地図に説得力がある。これぞ1次史料の分析!という王道。今後は地盤調査や戦後の地震被害との比較など、「被害」を詳しくみる方法は多々あるが、欲を言うなら、そのもう一歩先のオリジナリティが欲しい。先行研究を読みつつ考えよう。研究目的は画面再考。

〈齋藤〉A 歴史的建造物の保存について、文化財系制度を終えて、今度は都市計画系の制度に着手。これが複雑で、景観行政ひとつを取っても、市町村ごとに規定も対応も異なる。これを24市町の景観条例・景観計画から整理し、比較するという膨大な作業。整理が緻密で、特徴や課題の抽出も的確、かつ基本となる国の制度の理解も正確で◎。ただ、修理費や税優遇などの支援に不明な点が多いこと、指定実績や支援を全て「充実」と評価してしまう点は甘い。文化財制度も合わせ、指定が多い=良い、規定がある=充実ではなく、背後の事情も含めた評価ができるとものすごく良い研究になると思う。

〈宮内〉A- 鎌倉・旧村田家住宅の図面分析。青焼平面の複数案を全てトレースし、比較した努力がまず◎。案の整理、志村建築設計事務所と大林組の案の関係など、年表を用いた説明がわかりやすく、本人がよく理解していることが伝わる。ただし、基本設計と実施設計+施工という二者の役割分担を理解した上で見ないと、「案が同じ」ということの意味の違いを見誤る。レジュメの説明は矛盾。その意味で大林組の最初の実測図や今後みる見積書は重要。最終的な着地点の方針をここでじっくり考えたい。研究目的も再考。

〈木村〉B+ 松本城下町の近代の変化に関する再発表。近世城下町の構成に沿って、城・堀・土塁、武家地、町人地、寺社地に分けてみたことですっきりし、各項目の変化ははっきりした。特に、堀や土塁の埋立ては完璧だし、城や武家地の公共施設への転用もよくわかる。が、本当は堀の埋立てや災害と施設の移転、武家住宅の移転と道の新設など、各項目は連動しているはずで、それを重ねてみることが大事。また、当初は場所も建物も「転用」だけど、「新築」に伴い町の変化を促すこともある。その全体像を知ることで今後のポイントを見つけたい。

〈服部〉B+ 前回までの文化財指定・登録の小学校舎から離れ、非文化財建造物の活用事例を収集。小学校建築の歴史などお勉強部分は難航していたのに、活用事例になったとたん、立地と用途、建築規模や特徴との関係など考察が鋭く、活き活きと楽しそう。事例の提示が足りないのは不満だし、「近代校舎」に絞るかどうか方針を決める必要があるけれど、都市型と山間型の相違、運営主体の相違、活用年代による傾向など、注目すべきポイントも見えてきた。また、全体的な傾向だけではなく、特徴ある事例の事情こそ今後の活用への示唆になる。その詳細を知る意味でヒアリングや視察は重要。事例の選択を、理由を付けて考えること。

〈小崎〉B+ ゴルフクラブの建築事例をさらに補足し、建築家ごとの設計傾向や平面のゾーニングを分析。前回は「集めただけ」で終ったけれど、今回はゴルフクラブとしての機能的な条件、外国人建築家と日本人建築家の参入時期など、年代や平面上のポイントを掴んだ上でまとめているためわかりやすい。今までで最高の出来。ただ、まだデータにミスが多く、分析のルールが統一されていないのが難。ゴルフクラブという「建築類型」の成立時期を、その導入方法や海外事例の紹介状況など背景と合わせて分析できるとよくなりそう。グリーンハウスのヒアリング内容も考えながら進めたい。
by Asae 
[2016-7-10 13:04:09]
 



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