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秋学期初ゼミ
悲しいことに秋学期がスタート。今日が最初のゼミで、夏休みの進捗を報告。
13人の発表はさすがに長く、13:00開始で終わったのは18:30・・。
みんなお疲れさま。
この発表の内容までで中間梗概を書くことになる・・が、まあ全員なんとかなるか?

中間発表の主な目的は、研究目的と方法の確認。
その研究に学術上の意義とオリジナリティがあるか?
その目的を達するための手段として、研究方法が適切か?
この2点を、具体的な分析を踏まえて説明することが重要。
このため、中間梗概では、各章での事例等の選択条件や方法の説明を的確にすること。また、前期の研究報告書と異なり、梗概は「小さい論文」だから、基本的に分析方法と結果(わかったこと)を中心にまとめること。

以下、今日の講評と今後の進め方。

A+:荒井・小川・吉本
今日までの発表内容で、梗概が即書ける優等生。9月30日(金)までに第1案提出。
荒井は、横浜公園・掃部山公園の施設と用法の変遷を堅実に整理。分析が正確。性格・機能の変化は、設置されている施設から判断しているものなので、その連動がはっきり見え、かつ2公園の変化の時期の関係がみえる図入りの表を作成。
小川は2Dから3Dにグレードアップ。かつ日本大通に加えて、大桟橋通りの建築履歴も整理。2Dでわかることと、3Dにするからわかることを分けて、梗概をまとめること。
吉本は、調査に入ってからぐんぐん伸びている。図や分析も適切。中間では、旧中島村4地区を一括し、集落構成・住人・敷地・建物を地区ごとの相違に注意しつつ整理。これが一目でわかる魅力的な図が欲しい。

A:池田・庄司・草ケ谷・伊佐
よく進んでいる。表現・分析にあと一手。9月30日(金)までに第1案提出。
池田は、明治期から現代までの雑誌リストの整理が完了。これでデータは完璧。あとは、見たい内容に合わせてグラフの作り方を工夫し、変化を適切に解説。梗概は、条件設定を丁寧に。
庄司は、調査の整理までは完璧。あとは、3件の耐震補強の内容を、関東大震災前後での相違と、複数の物件での共通項に注意して解説する。聞き取りで得られた被害状況も合わせて考える。
草ヶ谷は、台所改善の提案だけでなく、提案の背景や意味の分析が加わったことで、飛躍的に内容が深くなった。「農村らしい」とはどのように判断したのか、また提案の背景は1次史料に記載があるのか、推測か、それを明確に示すこと。
伊佐は、あいかわらず膨大で的確な分析。中間は、雛形本での基本vsアレンジの傾向や、アレンジ方法の変化に絞り、新しい意匠がどう生み出され、背景に何があるかを的確に示すこと。意匠論にするには、ビジュアルな説明必須。

B+:武本・手嶋・伊藤・寺籠
データ整理や分析をさらに追加。10月2日(日)までに第1案提出。
武本は、異本との比較、現実の縄張りとの比較が面白い。が、異本との比較は縄張りだけでは不足だし、縄張りの読み方が??で論旨に賛同できない。再検討。
手嶋は、データ整理や窓面積の分析など、作業量が膨大で、よく進んでいるが、肝心の名称別の相違が見えにくい。最多の項目を取ることだけが「特徴」ではないから、差がわかるよう再考。まず、9月29日までに全データを再確認。
伊藤は、三觜家主屋の調査データの図化まではOK。が、水越家長屋門との古材の使い方の相違がわからないため、特徴がみえない。これに関次商店も加えて、主屋vs付属屋、新築vs増築で古材の使い方(量、部位、用法など)を比較すること。
寺籠は、史料収集と個別解説まではいいけれど、比較の表や図がわかりにくく、差がみえない。江戸期からの港町・長崎と、新規に築造された横浜・神戸での相違や、年代差がわかるよう、再整理。

B:牛奥
史料を集めたけれど、使い方と分析が不適切。
1次史料を扱うからには、出典の明記が重要だし、研究内容の整理が作品分析と繋がっていない。研究成果→個々の作品の解説→作品のデザインの順で共通点を抽出し、研究成果がどう活きたのか説明する。
今週中に分析結果を報告し、10月6日(火)までに第1案提出。

C+:相良
データ不足のため、先が進まない。とにかく県指定・市町村指定の舞台建築の網羅と、欠けているデータの完備を大至急に進める。事例が確定したところで、分析項目を検討。ここまでを9月30日までに終わらないと先が辛い。集中して作業を進めること。

by Asae 
[2011-9-26 23:50:46]
 



『天皇家と宮家のお屋敷』出版
平凡社から『古地図で歩く 天皇家と宮家のお屋敷』という本を出しました。
本邸・別邸の総説や、個々の邸宅の解説など、建築部分を担当。

建築部分は、写真がきれいで、よくまとまっていて便利。
また、宮家や天皇家の邸宅がかつて東京のどこに位置していて、跡地が何になっているのか、現代の地図上で案内している点が、都市史としても役に立ちます。

興味のある人はぜひどうぞ。
by Asae 
[2011-8-30 20:38:51]
 



日本建築学会優秀卒論賞
良いニュースです。

今年の日本建築学会優秀卒業論文賞を、3月に卒業した星野紗莉が受賞しました。
受賞テーマは
「日光周辺地域における太子講の実態とその変容
  ー職人組織の運営形態と地域・社会背景との関係」。
研究室での同賞の受賞は、2005年の内川亜紀以来、6年ぶり。

建築学会の優秀卒論賞の受賞は、全分野合わせて15編のみ。
建築史は、例年2編程度。
建築分野としては、最高峰の賞です。
星野!!おめでとう!!!!
授賞式は、8月23日。学会大会の会期中。
盛大にお祝いしましょうね!!

受賞者リストは下記。
http://www.aij.or.jp/jpn/sotsuron/pdf/sotu2011.pdf

次代の4年も、ぜひチャレンジを。
by Asae 
[2011-7-17 20:54:24]
 



院研修旅行&研究報告書
春学期の研究報告書は、7月20日(水)12:00〜13:30の提出。
順調に完成して、残るはあと2人。
確か最後の人は、湘南キャンパス3周だったよね、寺籠?!

4年生が順調なので、安心して院生と京都へ。
ジョージも山形から合流。3ヶ月ぶりだけど、違和感が全く無く、社会人らしさも皆無。が、ばりばりメモを取っているあたりに、切実感を感じました。

祇園祭は4年ぶりかな。
祭礼が面白いのは、普段の町や町家が、この期間のみ特別な空間に変ること。
山鉾が通りに組まれ、会所が開かれるし、会所も町家も提灯や幕で飾られる。「屏風祭」といって、町家の前面を開放して内部に屏風を並べてみせるしきたりもあり、道と町家のつながりが強くなる。
丸山の修論の視点にも繋がることで、祭礼用の空間演出の方法が面白い。

しかし、関西は暑かった・・。
しかも前夜はゼミの前期打ち上げで 、これが強烈だったため、疲労困憊。
体力つけないと、夏の調査が乗り切れないから、がんばります・・。

by Asae 
[2011-7-18 12:45:09]
 



春学期最終ゼミ(満足)
Bチームの春学期最終発表。
春学期の終了にふさわしい、内容の濃い良い発表。これだけ濃い発表を9人分も聞くと、もうふらふら。だけど、面白くて頭は冴えて、先の希望や課題もたくさん見えてきた。この調子なら、楽しく、かつ充実した夏休みになりそう(妄想)。
レジュメについては、庄司・荒井・吉本の日本語能力が高く、そのまま卒論に使える。他の人も、文章を軽くみないで、毎回きちんと書く癖を付けること。
以下、発表順に講評。

〈武本〉先週と同じテーマなのに、全く違うものにみえるほどの出来。特に、合戦図の城郭表現について、模式図の作成と分析方法が整理され、図から何をみようとしているのかが明確になった点が大きい。絵画史料論らしく、元の絵画と模式図を合わせて示し、その両方で説明する方法もわかりやすい。今後は、建物の細部や動線など、絵画の分析の密度をもっともっとあげて、絵から導ける考察を深くすること。研究目的は◎。

〈池田〉戦後の全雑誌の整理が終わり、1冊ごとの創刊〜廃刊、名称変更などの動きが一覧になった。この表がものすごく魅力的で、何通りもの分析ができそう。今回は、10年ごとの雑誌の総数と分野の動向が中心で、話術も巧みで面白かったが、創刊や廃刊に限定したり、商業誌に限ることで、より時代に密着したデータになりうるはず。分析方法を何通りも試してみたい。なお、この研究はデータの精度が大事なので、一覧表の再確認必須。目的は○だが、図式化は再検討。

〈荒井〉最終的な研究地域を横浜の市域拡張過程から決定し、都市史としてのスタンスが明確になった。新たに加えた神奈川区のデータも正確で、公園の立地と建設年代の全体傾向についてはほぼ整理済み。課題は、各公園の分析の内容が浅いこと。急ぎ過ぎ。まず、戦前までに建設された公園について、年代による機能や性格の変化と、公園内の施設等を、できるだけ1次史料に依って丁寧に分析する必要がある。数が多くなくてもいいから、コアとなる公園の様相を密度濃く論じてみること。研究目的は、公園から都市をみる意味必須。

〈寺籠〉最初期の開港場7都市から、居留地・雑居地を持つ6都市へ、さらに遊興施設を持つ4都市へ絞り、今回は横浜・神戸の2都市の具体的な様相を検討。各段階で必要なデータがきっちり収集できていて、その積み重ねが論を厚くしている。今回も、横浜・神戸の競馬場・公園など施設ごとの立地の変化や、その契機となった事項が的確に整理され、データは十分。問題は、この内容がなぜかレジュメに無いことと、2都市を比較した分析が年代論にとどまること。これだけあれば、複数の角度からの比較が可能なはずだから、集めたデータを120パーセント使いきるつもりで分析すること。研究目的は、今後詰めが必要。

〈庄司〉明治初期に建った藤沢の三觜家住宅の実地調査を実施し、その関東大震災後の補強方法が今回の主内容。小屋裏調査は、暑い、狭くて辛い、汚いの3K系仕事だけど、庄司は適正十分。室内からは見えにくい補強を、図や写真で目に見える形で示し、その効果意図を工学的に説明するという手順があまりにうまくて、毎度講義を聞いている気分。優秀。実態と比較する文献は、震災予防調査会だけではなく、大工向けの技術書など範囲を広げて検討することを勧めます。研究目的◎。

〈相良〉神社境内全体を扱うテーマから、その核として神楽殿や舞殿など舞台建築を扱うテーマに変更。今回はその初回として、国指定・登録文化財や県レベルの調査報告書から事例を収集し、年代や平面の傾向を把握するのが課題。単に舞台といっても、平面に複数あり、かつ江戸後期以降に事例が増えることからみて、神社全体の性格や使い方と関係することは明らかで、その方向性はよくみえてスタートとしては順調。今後は、どう事例を網羅するか、何を基準に分類するか、方法論を早期に検討して進めること。研究目的は、舞台の研究か、神社全体の研究か、方針を再検討。

〈伊藤〉庄司同様、茅ヶ崎の長屋門の実地調査を実施し、その報告が主。材の一本一本を、痕跡を手がかりに古材の転用か、当初の新材かを見分け、その結果を3Dなどの図を駆使してまとめている。ただ「古材」ではなく、それが元はどんな部位だったのかまで踏み込み、よく理解して説明していて、成長が大きい。今回のMVPをあげたい。古材転用について、実際の建物を調査するからこそわかるのは、使用量(率)と使用場所、使用方法。今回はそれが的確に説明されていたから、今後の調査結果についても、この3点が的確に伝わるようまとめたい。研究目的◯だが、図式化はもう一工夫。

〈吉本〉これも、馬入の渡しの茅ヶ崎側に当たる旧中島村で実地調査を初めて行い、そのまとめ。法務局で地籍図+土地台帳も調べて、成果は膨大で、これをまとめるのは大変・・と思ったのに、全て整理し、かつ村の構成や土地所有の地図も作成して完璧!パワポも一気にグレードアップ。今回最大の成長株。9割の住人が明治前期から継続する点、うち半数以上の母屋が残る点が魅力で、生活習俗も含めて丁寧な論を描きたい。夏に再調査必須。研究目的◎。

〈草ヶ谷〉戦後の農村住宅改善について、1次史料からの検討を開始。前回は、資料収集不足であまりに内容が軽かったが、今回はその数倍の資料を収集し、原文を使って項目を整理。内容が飛躍的に濃くなった。利便性から土間を推奨するとか、付属屋との位置関係で平面を決めるとか、いかにも農村住宅らしい提案がある点が面白く、特徴が出そう。全体像がわかったら、内容を濃くするためにもどれかの団体か個人にターゲットを絞った方が面白そうな気がするから、その選定を考えつつ作業をすすめること。研究目的は◯だが図式化はもう一工夫。
by Asae 
[2011-7-9 15:34:07]
 



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